4月11日付けで皆様に発出した「家庭学習のあり方について」
令和7年4月11日
保護者の皆様
那須町立田代友愛小学校長 遠藤 克朗
家庭学習のあり方について
日頃より本校の教育活動に御理解いただきまして誠にありがとうございます。那須町は「自立・自律」を教育の中心に据え、各校で教育の実践に努めており、本校でも同様に日々実践しているところです。
御家庭での学習についてですが、これまでの学校では「宿題」と称した「与える学習」を実施してきました。音読や漢字練習、ドリル関係などを実施することは普通のこととして行われてきましたが、今年度よりこの実施を改め、下記のように家庭学習の方針を共有し、実践することといたしました。
1 全員に同じように与える「宿題」は実施しない。
2 家庭での学習は全て「自主的な学習」とする。
3 学習内容のあり方は段階を踏んで実施していく。
(1) 第1段階 家庭で行う学習については内容を問わない。ただし、各学年で決められた時間の確保や実施した家庭学習についての記録(写真や文章など)を取り、工夫した点や取り組んだ感想や振り返りを記入すること。
(2) 第2段階 各学年の時間や記録等は継続しつつ、週に実施した自主的な学習を振り返り、次週の自主的な学習について計画を立てて実施する。
この実践には、与えられた学習をこなすことに時間を費やすのではなく、自分で考えた内容を、自分のペースで、自分のやり方で行うという「自主的な学習」を培わせながら、将来的な「自立した学習」への要素を含んでいます。
学校としては「家庭で行う学習に意味をもたせる」ことを第一義とし、これまであった「宿題」を廃止しました。決して家庭での学び不要ということではありません。例えば、第1段階としてはドリルや漢字練習、音読なども含まれますし、工作や家の手伝い、自分で調べたいことや興味あることなども含まれます。第2段階では、授業に合わせた予習や復習を中心に計画を立てることや、自分にふさわしい学習について考える機会を生み出すことになります。
これまでの「宿題」と大きく違うのは、自分でふさわしい学びを考え、行うこととなります。
ぜひ学習指導主任から出される『家庭学習の手引き』を参考にして、自分のよさを十分生かした家庭学習に取り組んでほしいと思います。